茶事準備
秋が深まり照葉の色も濃くなってまいりました。
柚子が色づく頃 ー 開炉の季節です。
口切の茶事に向けて、お稽古に熱が入ります。
手作りの亥の子餅で一服しながらの打ち合わせです。
亥の子餅は源氏物語にも登場する古くからのお菓子で、無病息災や子孫繁栄を願うと共に、
茶の湯においては炉開きの頃の定番のお菓子です。
亥は陰陽五行説で水の性質をもつことから火を防ぐと考えられ、旧暦の亥の月(現在の11
月)亥の日に炉開きをする風習ができたとされています。
そのため、この時期のお茶の席では“火伏せ”の意を込めて「亥の子餅」を食べるのです。
お茶事ではおもてなしをする亭主の側ばかりが忙しいような気がしますが、
お客様として参加する方も、そのもてなしを解して動く必要があります。
特にコロナ禍の今、道具の取り回しや換気などを考え元々のやり方を少し変える事もあり
ます。
なぜそうしてきたのか、今どうしたら良いのか、皆で話しつつ打ち合わせをしています。
一座建立の素晴らしい茶事になりますように・・・。
0コメント