名残の季節
今年は世界的に大きな混乱のあった一年となりました。
お教室も長期のお休みがあり、個々に考えさせられる事も多かったのではないかと思います。
再開後は日常のお稽古の大切さ、有難さを感じた事と思います。
そんな中、茶道を学んでみたいと門をたたく方もいらっしゃいました。
少人数にて回数を分け、「名残の茶事」をおこないました。
「名残」とは、ある事柄が過ぎ去ったあとに、なおその気配や影響が残っていること。
また、その気配や影響。別れるときの心残り、物事の最後。
昨年口切で開いた茶壺の茶が残り少なくなったことを惜しみ、半年間親しんできた風炉に別れを告げ、
去り行く秋を惜しみ、
究極のわびの茶事です。
一つの事が過ぎ去った後には新たな事がおこります。
今年の茶壷の封を切り、
また次の季節がめぐってきます。
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